こんにちは。きたはちです。
社会福祉協議会で4年半ほど働いていました。
この記事では社会福祉協議会(市区町村社会福祉協議会)への転職を目指している人に向けて、社会福祉協議会の採用試験の内容と勉強方法をまとめました。総務部門にもいたので試験にも少し携わっていました。
社会福祉協議会の仕事の内容について理解していない方はこちらをご覧ください。

社会福祉協議会の採用試験予定、職員募集情報の探し方

社会福祉協議会の職員募集はまず広報紙に掲載されます。ホームページでも公開しますが、あくまでメインは広報紙です。契約職員はハローワークで募集をかけています。
社会福祉協議会の広報紙はだいたい自治体の広報と一緒に配布されています。隔月で発行しているところもあれば、年に数回というところもあるので注意してください。
お住まいの自治体以外での募集情報を知りたい場合は、ホームページのトップページだけでなく広報紙のページも見てください。
社会福祉協議会は試験の時期も採用時期も公務員と違ってバラバラですのでよく探してみてください。
社会福祉協議会の採用試験の受験資格とは?

社会福祉協議会の採用試験の受験資格はだいたいつぎの通りです。
年齢要件
大学修了
普通自動車免許
社会福祉士(必須でない場合もある)
年齢要件は新卒のみというところから30代半ば程度や60歳まで様々です。働き手も減少しているので今後は幅広く募集する傾向にあると思いますが、今後、社会福祉協議会の予算が減っていくことになれば採用枠が少なくなって年齢要件も厳しくなっていくことが考えられます。
この中で一番資格として難しいのが社会福祉士です。社会福祉士は、大学、実務経験、所定科目の履修など受験資格の取得まで様々なパターンがあります。ただ、社会福祉士の資格は必須でない場合もあります。実際に、私は社会福祉士を持っていませんが職員に採用されました。受験資格は市区町村によって違うので、持っていない人でも受験できるところは探せばあると思います。
参考:社会福祉士国家試験 受験資格

社会福祉協議会の応募書類は?
社会福祉協議会採用試験の応募書類はだいたいつぎの通りです。
①履歴書(受験申込書)
②職務経歴書
③資格を証明する書類の写し(もしくは資格取得見込証明書)
④卒業(見込)証明書
①履歴書は受験申込書とかねている場合が多いです。固い職種なので、直筆のほうがよいでしょう。
②職務経歴書は長いのであれば印刷でも大丈夫です。私は印刷して提出しました。
その他、返信用の封筒や切手が必要な場合もあります。
社会福祉協議会の採用試験の内容は?

社会福祉協議会の試験内容(正職員)はだいたいつぎの通りです。
一次試験
教養試験(筆記試験) 2時間
適性検査 20分
二次試験
小論文800字 60分
面接試験
このうち、教養試験と面接は必ずあると思って間違いありません。
教養試験の対策
私が受けた社会福祉協議会の試験では、公務員試験の地方中級か市役所中級程度の試験問題でした。
実務教育出版の「市役所上・中級過去問500」をざっと解いて間違ったところだけ繰り返し解くことをおすすめします。

教養試験の問題形式とペース配分
問題形式は5択のマークシートです。「正しいものを選べ」でなく「間違えているものを選べ」と書いてあるものもあるのでよく読んで回答してください。
だいたい7割程度合っていれば合格ラインです。全て正解しようと思うと時間が足りなくなって全部解けない場合があるので、ペース配分を考え、わからないものは飛ばして得意なものから解きましょう。最後まで分からない問題もマークシートなので適当に埋めれば得点できるかもしれません。2時間もあるので集中力も必要です。「過去問500」には模擬試験問題もついているので時間を計って解いてみてください。
教養試験の内容
市役所中級程度の教養問題は高卒程度の知識と政治、経済、判断推理、数的推理など独特な科目があります。
「高校の勉強なんて忘れちゃったよ~!」という人や「判断推理、数的推理なんて全く分からない!」という人は個別のテキストが必要かもしれません。
しかし、ボリュームがありすぎても大変なので、なるべくまとまっているもののほうがいいと思います。

適性検査

社会福祉協議会で出される適性検査はそんなに難しいものではないと考えてよいでしょう。
「すぐ行動するより、じっくり考えてから行動する」
などの問いに「はい」「いいえ」で答えていく、いわゆる質問紙法だった思います。
深く考えず、素直に常識的な答えをすれば問題ないと思います。
小論文

小論文は「福祉」という広いテーマで時事問題を絡めた問題が出てくる傾向にあります。
例:
「少子高齢化社会における福祉の役割」
「新型コロナウィルスが蔓延する社会で福祉ができること」
自分の経験を交えたり、ポイントを三つ程度に分けたりするなどして文章を構成してください。
最初に文章の構成をメモしておくといいかもしれません。
例:
導入→経験→反省→対策→まとめ
導入→案①→案②→案③→まとめ
ニュースなどで情報収集してなんとなく自分の意見をまとめておくといいでしょう。時間内に書けるように何回か練習してみてください。字のきれいさも大事なので丁寧に書きましょう。
面接試験

面接試験では何が聞かれるかわかりませんが、自己紹介ができるくらいは準備しておきましょう。
長所、短所、特技、学生時代の経験、自分の性格などについてですかね。
短所は逆にポジティブに捉えるなどしないと、よくない印象を与えるかもしれません。
また、嘘をつくのはやめてください。
たとえば、市役所を併願していても素直に答えましょう。社会福祉協議会は市役所と関係が深いので、調べればすぐわかってしまいます。
なにより、リラックスして、明るくはきはきと答えるのが一番大事です。
まとめ
私は中央大学を卒業しましたが、高校ではそこまで勉強はできませんでした。それでも教養試験はたまたまいい点を取れたので、ちゃんと勉強すれば一次試験は通ります。一番大事なのは人となりだったりするので、面接試験でしっかりしていれば採用されるかもしれません。あまり気負わずに精一杯やって、一喜一憂しないようにしましょう。
ここまで読んでいただきありがとうございました。きたはちでした。
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