こんにちは。きたはちです。
社会福祉協議会の職員として4年半勤めていました。
この記事では、社会福祉協議会に転職・就職したい人に向けて、社会福祉協議会の年間スケジュールをおおまかに紹介します。
仕事をする上では1か月の流れや1年の流れをつかむことが必要ですよね。年間スケジュールをつかんておけば仕事をはじめる上でも安心ですし、転職してもスムーズになじむことができます。社会福祉協議会の場合は中途採用が多いので採用時期によってもイメージしやすいと思います。もしかしたら面接試験で「私たちの社会福祉協議会が○月に○○をやっていることを知ってますか?」なんて聞かれるかもしれませんよ。
社会福祉協議会の仕事内容についてはこちらの記事をご覧ください。

社会福祉協議会の年間スケジュール
社会福祉協議会の年間スケジュールを年度初めの4月から紹介します。私のいた社会福祉協議会を例にあげますが、全ての社会福祉協議会に共通する部分もあれば、そうでない部分もあるので気をつけてください。
4~6月 | 決算・事業報告資料作成 |
4月 | 事業準備 |
7月ごろ | 会員募集 |
9月 | 補正予算作成 |
9~3月 | 予算案・事業計画案作成 |
10~12月 | 共同募金運動 |
10月ごろ | 福祉まつり |
3月 | 予算成立 |
随時 | 広報紙の発行 |
それぞれの内容を説明します。
決算・事業報告資料作成(4~6月)

決算とは前年度どれだけ収入があってお金をどれだけ使ったかということを正確にまとめることです。企業の決算期は3月ですが、社会福祉協議会をはじめとする社会福祉法人は6月ごろが決算です。
社会福祉法人は会計基準が厳しいので決算をまとめるのが大変です。たとえば、高校生の夏休みボランティア体験事業の担当になったとしたら、前年度の間にいくら収入があったか、いくら使ったかを担当の人がまとめなければいけません。入ってすぐにお金のことをやるのは大変かもしれませんね。おそらく先輩職員が手伝ってくれると思います。
また、決算と同時に事業報告もまとめなければなりません。ボランティア体験事業の参加者が何人だったか、日程はいつだったか、どんな内容だったかなどをまとめて報告します。
事業準備(4月)
4月から準備できることであれば早速はじめます。特に学生を対象にした事業であれば、学校のスケジュールを把握しなければなりません。遠くに行くことが必要であれば、電車やバスの予約も必要です。
「2月か3月ごろからはじめればいいじゃん」と思うかもしれません。しかし、予算や事業計画が成立するのは3月です。予算が認められる前に買い物をはじめたらおかしいですよね?ただ、毎年やるようなことであれば前年度から準備することもあります。
会員募集
社会福祉協議会は会員からの会費で成り立っています。会員とは地域住民の皆さんや地元企業などです。地域住民の皆さんから会費をいただく場合は自治会費の一部に含んでいる場合が多いです。会費を集める時期は社会福祉協議会によって異なるので決まっているわけではありませんが、だいたい7月に集めているようです。
補正予算作成
「予算より多く使いそう」、「少なくなりそう」など予算を直す必要が出たときには補正予算を作成します。多くの社会福祉協議会では補正を行うようです。
予算案・事業計画案作成(9~3月)
次年度の計画は9月ごろから準備をはじめます。同時に予算案も作らなければなりません。
予算の作成には自治体(市役所など)との連携が必要になります。社会福祉協議会の収入は自治体からの補助金や委託金もあるからです。補助金や委託金が関わる事業は自治体からいくらもらえるかが決まらないと予算が決められません。
事業計画や予算は3月に承認されます。本年度の実績を考慮したり、自治体との調整をしたりして慎重に決めるのでそれだけ時間がかかるのです。したがって、計画にないことは思いつきでできないし、予算も計画通りに使わなければいけません。社会福祉協議会で新しいことをはじめるのは大変なんです。
共同募金運動(10月)

10月には全国一斉に赤い羽根共同募金運動がはじまります。10月になると国会議員やNHKのアナウンサーが胸に赤い羽根をつけていますよね?共同募金は会員募集と同じような感じで地域の皆さんや学校、地元企業から募金を集めます。集めた募金は全額都道府県の共同募金会に送られ、社会福祉協議会に一部が次年度の事業費としても配分されます。
福祉まつり

社会福祉協議会ではだいたい福祉まつりを開催しています。障がい者団体やボランティア団体が集まって露店を開いたり、活動内容を紹介したりします。自治体の規模によってイベントの規模も大きくなるので準備もそれだけ大変になります。私のいた社会福祉協議会では担当レベルでは4月から準備をはじめないと10月の開催に間に合いませんでした。開催時期については社会福祉協議会によって異なります。
これからは新型コロナウィルスの影響も大いに受けると思います。
広報紙の発行(随時)
回覧板で、自治体の広報と一緒に社会福祉協議会の広報紙も回ってくることがあると思います。発行時期は2カ月に1度だったり、年に4回だったりします。広報紙の発行に合わせて、イベントの日程や募集人数を決めておかなければならないので、それだけ準備も前倒しで行う必要があります。広報紙を読むことも転職の参考になるかもしれませんね。
まとめ
社会福祉協議会の大まかな年間スケジュールを紹介しました。この記事で紹介したのはあくまで全体に関わるような内容です。これ以外にも個人で抱える仕事があると考えてください。
スケジュールがだいたい頭に入っていれば仕事をする上でもイメージがつきやすいでしょうし、転職にも有利にはたらくと思います。
ここまで読んでいただきありがとうございました。ありがとうございました。
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