作業の後は温泉?災害ボランティアの一日の流れ【出発から帰宅まで】

災害ボランティアセンター

こんにちは、きたはちです。

2019年の東日本豪雨のときに災害ボランティアセンターで働いていました。

災害ボランティアセンターにいたときは、多くの人が色々なところから来てくれることに、れしい気持ちと感謝の気持ちで胸がいっぱいになりました。災害ボランティアの数は増えていて、2006年は132万人だったのに対し、2011年は431万7千人と約3倍になっています東日本大震災の影響もあると思いますが、近年は毎年のように水害が起きているので災害ボランティアの数も増えていきそうです。

そこで、災害ボランティアに行きたい気持ちがあってもイメージがつかめないという人のために、災害ボランティアをする一日の流れをまとめてみました。災害ボランティアセンターの内部にいたからこそわかる部分があります。参考にしてみてくださいね。

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災害ボランティア前日までにすること

浸水被害があってすぐの場合は、家財道具の運び出しや泥出しなどの力仕事を求められます。体調管理には十分気を付けてください。お酒を飲みすぎたり、夜ふかしをしたりすることは避けましょう。

新型コロナウィルスの影響もあるため、十分対策をとってください。

また、ボランティア活動保険にあらかじめ加入しましょう。お近くの社会福祉協議会で加入できます。保険料は350円からで、有効期限は3月31日までです。規模の大きい災害の場合は全国社会福祉協議会のホームページから加入手続きを行うことも可能です。当日までにどうしても加入できない場合は現地の災害ボランティアセンターに相談してください。

ボランティア車両の高速道路無料措置が講じられている場合があるので、NEXCOのホームページから証明書をダウンロードして印刷しておきましょう。

10人以上の団体の場合は事前に災害ボランティアセンターに連絡したほうがよいでしょう。

出発から到着

災害ボランティアセンターが開くのは場所によって違うものの、だいたい8時ごろです。余裕をもって出発しましょう。作業できる格好にあらかじめ着替えておいたほうがよりスムーズです。

準備物

作業するときの装備や水分、昼食、着替えを用意してください。災害ボランティアセンターから依頼主のお宅までは徒歩で行けるとは限らないので、車で乗り合いで行ってもかまわないという人は車を汚さないためのレジャーシートなどを用意するといいでしょう。

作業するときの装備についてはこちらの記事を参考にしてください。

【浸水対策】泥出し、水出し作業に役立つ道具と服装とは?
こんにちは。きたはちです。 災害ボランティアセンターで働いていた経験があります。 住宅が浸水してしまったとき、どんな服装で、どんな道具を使って作業をするといいと思いますか? 浸水が起きてしまってから道具や服装をそろえるのでは間に合いません。...

 

経路の確認

現地までの道のりをあらかじめ調べましょう。

特に、現地周辺の交通網は寸断されている可能性があります。電車の場合はJR私鉄各線のホームページまたは電話で、の場合は道路交通情報センターか、現地の自治体のホームページ、または電話で確認してください。自治体のSNSなども見るとよいでしょう。現地の自治体に電話をするときは、代表電話より道路課に直接問い合わせたほうが正しい情報を得られると思います。

車の場合は駐車場の場所も確認しておきましょう。

受付

災害ボランティアセンターに着いたらまず受付をします。

最初にボランティア保険に加入しているかどうかを確認されます。加入していなければ現地で加入できる場合もあります。

ふせんガムテープに名前と携帯電話番号を書き、ガムテープは腕に貼ります。携帯電話の番号は、災害ボランティアセンターから連絡するときや、万一、途中ではぐれてしまった場合などに使用します。

10人以上の団体の場合は代表者が受付を行います。

マッチング

受付が終わった人からマッチングの待機場所に通されます。

待機場所で待っていると、スタッフが目的地と作業内容と必要な人数を説明します。

たとえば、「ここから車で10分の○○町○丁目での作業です。内容は泥出しの作業で、8人くらいが必要なのですが、車で来ている方で行って下さる方いますか?」というような聞き方になります。

ボランティアに参加する場合は他人と同じグループで行動する可能性もあります。

人数が集まったらミーティングを行います。

ミーティング

まず、スタッフからグループのリーダーを決めてもらうように言われます。依頼主の情報や活動内容が書かれた紙、活動場所までの地図、注意事項の書かれた書類などを渡され、作業内容や交通手段、地理情報などの説明をされます。トイレの場所も確認しておいてください。

その後、同じグループの人たちだけで、依頼主のお宅までどうやって行くか、道具はどうやって持っていくかを相談して現地まで向かいます。

スコップなどの作業に必要な道具は貸し出しています。

依頼者のお宅へ到着→作業

現地に着いたら、依頼主の方にあいさつして本人の確認や作業内容の確認をしてから作業にあたります。

だいたい1時間に1回程度休憩をして水分補給を怠らないでください。夏場の暑い時であれば10分ずつ休んでください。

重たいものを運ぶときには声を掛け合うなどして、ケガや物損事故などには十分注意しましょう。

昼食は基本的に持ってきたものを現地で食べることになりますが、災害ボランティアセンターまで戻る場合は依頼主の方と相談したほうがよいでしょう。

だいたい3時くらいが作業終了時間に設定されているはずです。作業が終わっていてもそうでなくても撤収するようにしましょう。

作業終了

作業が終了したら、残りの作業があるか、終了したかを依頼主の方に確認し、災害ボランティアセンターに戻ります。

戻ったらリーダーは活動の報告をして、道具は返却します。

着替えて帰路へ

災害ボランティアセンターには更衣室があるとは限らないので、着替えられる場所を事前に確認しておきましょう。断水していなければ洗い場が設置されていると思いますので、長ぐつや持参した道具は洗っていってください。

近くで営業している温泉施設や入浴施設、飲食店の情報を事前に調べて疲れを癒すのもいいと思います。災害ボランティアセンターでボランティアを対象にクーポンを配っている場合もあります。

まとめ

災害ボランティアはお客さんのつもりで行くものではないので、昼食など自分のことは自分でやってもらうことになります。しかし、災害ボランティアを受け入れる側もできる限りのおもてなしをしています。ボランティアはお互いに助け合ってあたたかい心に触れあうよい機会です。「ボランティアっていいな」と思えればまた来たくなるかもしれません。

ここまで読んでいただきありがとうございました。きたはちでした。

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プロフィール
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きたはち

2019年東日本豪雨のとき災害ボランティアセンターで働いていました。
社会福祉協議会の勤務は4年半。浸水した住宅へ訪問することから運営資金の確保まで行っていました。浸水した住宅に行ってボランティアをしたこともあります。当時の経験をもとに今後起きるであろう災害のためにできることがないかと思いこのサイトを立ち上げました。

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