こんにちは、きたはちです。
2019年東日本豪雨のとき災害ボランティアセンターで働いていました。
以前、こちらの記事で住宅の出入口に浸水対策をする方法を紹介しました。

土のう袋や止水板など新たに購入しなければならないものがありましたが、この記事で紹介するのは家庭にあるものだけで簡単にできたり、体力に自信がなくても扱いやすかったりする方法です。あらかじめ試してみるのもいいかもしれませんね。
土のうは重い!

浸水対策として、住宅の出入口や道路と敷地の境に土のうを設置する方法は最もポピュラーですが、土を詰めた土のう袋は単純に重いです。女性や子ども、高齢の方が持ち運ぶには大変かもしれません。その点、ごみ袋やポリタンクを使った水のうなら、設置するところまでホースを伸ばして水を入れれば持ち運ぶ必要はありません。使った後も水を流してしまえば処分も簡単ですよね。
①ごみ袋と段ボールで作る水のう

45Lのごみ袋に半分くらい水をため、口を縛って水のうを作り、段ボール箱に入れます。水のうだけでも一定の効果はありますが、段ボールによって強度を増すことができます。また、段ボールに入れたほうが水のうの袋も積みやすくなります。ごみ袋や段ボールを二重にしたり、さらにレジャーシートを巻いたりすればより頑丈にできます。
ごみ袋の代わりとしてレジ袋や2Lのペットボトルでも大丈夫です。ただ、その場合は数が必要になるかもしれません。
ごみ袋で作った水のうは下水の逆流防止のために、トイレの中やお風呂や洗濯機の排水口に設置するのも効果的です。
②ポリタンクとレジャーシート

10~20Lのポリタンクに水を入れ、レジャーシートを巻き付けてつなげます。ブルーシートの方がより頑丈ですね。飲用に使わないのであれば灯油用のポリタンクでも大丈夫ですが、ストーブの故障の原因になるので、一度水を入れたら灯油用には使わないでください。飲用も灯油用も値段としてはあまり変わらないので飲用のものを購入したほうがいいかもしれませんね。
③プランターとレジャーシート

土を入れたプランターをレジャーシートに巻き込んで使用します。
④板とおもしで作る自作の止水板

適当な長さの板を土のうなどで支えます。住宅の出入口に設置します。
⑤吸水性土のう(吸水性ゲル水のう)

吸水性土のう(吸水性ゲル水のう)とは水を吸って膨らむ土のう袋です。軽くて持ち運びもしやすいので女性や高齢者の方でも取り扱いやすいです。
使うときはそのまま敷くのではなく、あらかじめ水に浸けて膨らませてから出入口に設置します。
角を折り込んだり、積み方を工夫したりして隙間のないように積むと止水効果が上がります。崩れにくいようにしっかり積むこともポイントです。
吸水性土のうは高いし注意が必要…
吸水性土のうは10枚で3~5000円とかなり高価です。大量に使う場合には不向きです。道路と塀の境などではなく、出入口だけに置くことを想定したほうがよさそうです。普通の土のう袋は1枚20円程度なので10倍以上の差がありますね。
また、天日干しして再利用できるものもありますが、一度使うと次はあまり水を吸わなくなります。ものによっては全く再利用できないものもあります。さらに、海水には使用できないものがほとんどです。よく選んだほうがよいでしょう。
吸水性土のうとは別に普通の土のう袋も必要
東日本豪雨のときに、私のいた災害ボランティアセンターで一番費用がかかり、一番足りなくなったのが土のう袋です。川が氾濫すると、水だけでなく泥も運んできます。住宅の敷地に入り込んできた泥を片付けるために土のう袋が大量に使われました。吸水性土のうを購入する場合であっても、もし住宅の敷地に泥が入り込んでしまったときのために土のう袋を別に用意しておくことが必要です。
まとめ
土のう袋以外で住宅の浸水対策をする方法を紹介しました。新たに何か買わなくてもお金をかけずにできることもあります。また、水のうを使えば力がいらなくても浸水対策をすることができます。あなたの住宅に合わせた対策をしてください。
ここまで読んでいただきありがとうございました。きたはちでした。
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